「傾向の把握」と「学習不足分野の発見」を | 東進ハイスクール府中校|東京都

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2013年 9月 12日 「傾向の把握」と「学習不足分野の発見」を

物理 橋元淳一郎先生

『橋元の物理をはじめからていねいに』で、数えきれないほど多くの受験生を救ってきた先生の授業が、君の目の前で展開される。SF作家としても著名な、そして「物理はイメージだ!」がモットーである先生の授業は、君の左脳はもちろん、右脳をも直撃する。

 
 

<高3生>「傾向の把握」と「学習不足分野の発見」を

過去問演習の最初の段階では、「傾向の把握」と「学習不足分野の発見」を意識しましょう。

「傾向の把握」は、視覚的に行うと良いですね。志望校の過去問を10年分集め、一覧表を作って、どの分野からの出題かを分析してみましょう。13年第1問「波動(ドップラー効果)」というように、分野の分類だけではなく中分類も行うと、出題のクセが見えてきます。

「学習不足分野の発見」の方法は、過去問を1.解ける問題、2.難しくて解けない問題、3.見たこともない問題の3つに分類してみること。難問奇問は別として、十分に学習していれば、「見たこともない」はずはありません。3は学習不足の可能性が高いので、教科書や参考書に戻って基礎を確認します。

今は時間を気にせずに、一問一問を完璧に解き切ることが大切です。傾向の把握が進んだら、制限時間内に解く訓練に移行しましょう。

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「学習不足分野の発見」は、傾向を把握するための一覧表を作る際にもわかることがあります。それは、問題に中分類をうまくつけられない場合です。問題のテーマがつけられないということは、学習不足でなじみがないからでしょう。3分類の3同様、教科書等に戻ることをおススメします。

実際に教科書に戻って、教科書レベルの問題をしっかり解き直してみると、「なんだ、こういうことか」と入試問題があっさり解ける場合があります。基本的なこと、つまり教科書の内容がしっかり頭に入っていれば、ほぼ満点が取れるはずです。過去問演習と教科書の往復で、入試までに実戦力をつけていってください。  

物理の基礎がまだ固まっていない人は、力学・波動・熱を重点的に学習してください。電磁気分野も重要です。

<高2生・高1生>まずは「力学」の完成を目指そう

物理の基本は力学です。物理にはエネルギーという大切な考え方があり、電磁気や熱、波動といった分野に関係していきます。その幹となるのが力学の考え方です。ですから、高2生・高1生は、まず力学の完成を目指しましょう。

力学の問題は、「運動方程式」「仕事とエネルギー」「力積と運動量」の3パターンに分類できます。これらの解き方を頭に入れれば、入試問題にも挑戦できます。

力学がマスターできた人は、波動に取り組みましょう。覚える内容が多いので、高3になる前に完成させたい分野です。

また、物理そのものの素晴らしさや感動を知っていれば、勉強がもっと楽しくなります。例えば、『Newton』などの科学雑誌で興味のあるテーマがあれば、手に取ってみましょう。隕石落下やヒッグス粒子などのニュースが気になったときは、一歩踏み込んで調べてみると、新たな発見がありますよ。

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科学雑誌は、イラストなどを多用していて、わかりやすいですね。いわゆる「入試物理」からは離れますが、現代の世の中で物理がどのように応用されているかを知ることができます。「物理ってすごいな!」という感動や興味が生まれるきっかけになると思います。  また、私の著書『すきになる高校物理』(学研)では、参考書ではなく読み物として、なぜ物理を学ぶのかというところから解説しています。高2生・高1生のうちに読むと、物理に興味を持つきっかけになると思います。

最後に、波動の学習を進める人へのアドバイスです。波動を学習する際は、教科書に掲載されている絵や写真を見ながら直感的に捉える習慣をつけましょう。特に、センター試験ではこのような習慣が大切になってきます。覚える内容の多さに加え、作図があるため波動は複雑です。高3に持ち越すと時間が足りなくなるので、高2生・高1生のうちに、じっくり取り組みましょう。